1日の理想的な過ごし方(舌の掃除)

アーユルヴェーダでは体の中に溜まったアーマ(未消化物)を出す方法として、舌掃除があります。
舌苔(ぜったい)は、加齢やストレス、体調不良、睡眠により、唾液が減少することで、
食べたもののカスや口内の粘膜が剥がれたものをエサに細菌が繁殖し、舌に付着したものです。
舌苔は取り除かないと、唾液と一緒にまた体内に戻り腸内環境を乱すので、
朝起たらすぐに舌磨きをして、腸内をきれいに保ちましょう。

舌の掃除方法

歯ブラシで舌を磨くと舌の細胞を傷つけるため、タングスクレーパーという専用の道具で取り除くのが
おすすめです。タングスクレーパーがない時はスプーンでも代用OK 。
舌根から舌先に向かって、そっと撫でるようにして磨きます。何度もやると舌を傷つけるので
1~2回ぐらいで大丈夫。

舌の掃除のメリット

  • アグニ(消化力)を高める
    味覚がアップし薄味でも美味しく感じるようになります。
    唾液やその他の消化液の分泌が活発になり、消化力もアップ。
  • 口臭を予防する
    舌苔は口臭の元。
  • 大腸の働きをよくする
    舌掃除によって舌が刺激され、大腸の蠕動運動を促す反応がアップ。
  • 健康状態をチェックできる
    舌に身体の状態が反映されます。舌苔の量が多いと、身体の中にアーマ(未消化物)がかなり蓄積されています。

舌苔からみる身体の状態

  • 白く厚ぼったい
    胃腸が弱っている状態。風邪や感染症の初期に現れることも。
  • 黄色っぽい
    体の抵抗力が落ちて、胃腸のバランスが崩れた状態。風邪で高熱が出ていたり、
    食べすぎで胃炎を起こしているときに現れます。
  • 黒ずんでいる
    体力が極端に低下している状態。なんらかの重い病気の進行や服用している薬の影響であることも。
  • 舌苔がほとんどない
    抵抗力が落ちて、全身が衰弱している危険信号。貧血を起こしていることも。

舌の色からみる身体の状態

  • 赤みを帯びている
    健康な人の舌はピンク色。赤みが強いのは、体に熱がこもって水分が足りない状態。
    アルコール、カロリーの高い食事、刺激物の食べすぎなどが原因。
  • 白っぽい
    舌が白く、血の気がない状態は、全身の血液のめぐりが悪いときに現れます。
    体の冷え、貧血、疲労などが原因。体を温めて、栄養をしっかりとりましょう。
  • 紫色を帯びている
    血液ドロドロのシグナル。血液が老廃物で汚れていたり、コレステロールがたまっている状態。
    肩こりや腰痛、生理痛など慢性のコリや痛みの原因になります。
  • 舌裏の血管が膨らんでいる
    舌の裏側の静脈が黒く膨んでいると、心臓や婦人科系の病気など血行障害による病気になりやすいサイン。

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